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2003年04月03日 (木)

楽曲解説その4 「No.14:雨の街角」

純情フォーク路線の定番と言われる「自転車の後ろに君を乗せて〜」っていう歌いだしのこの曲は、前回のまちぼうけに続く1979年初夏の作品だ。このフレーズが定番とされたのは相当後になってからであって、僕の方は実際にあった事を歌にしたのだから仕方がない。四半世紀ちかく前のことだから元祖は俺の方だと声を大にして言いたい。

以前に書いた音楽遍歴でも触れたことがあるのだが、学校をサボってブラブラしていた僕はある日の午後に今は無き日活ロマンポルノ専門の映画館前でこれまた中学の同級生だった女の子に運悪くバッタリと遭遇してしまった。彼女は中学3年生の時の同級生の中では仲が良い方だった。もちろん好いた惚れたの関係ではなく仲良しのクラスメートって感じだったが、高校時代3年間会わないうちに彼女はすっかり大人の女性に変身していた。僕が固まっているとお姉ちゃんのような口調で「久しぶりなのでお茶でもしようか」と誘われた。もしもそこで「なんであんなところから出てくるのか」と小1時間詰問されたらどうしようかと思っていたが、結局は彼女のアルバイト先の話を色々と聞く事になる。彼女は家事手伝いの傍ら某ハンバーガーショップのレジをやっていた。だからかどうかは定かではないが、最後に「ご一緒にアルバイトでもどうですか?」って誘われてちょっとその気になってしまった訳だ。さすが毎日言っている事とは言え勧誘が上手い。その時のやっていたスタジオ併設の音楽教室のバイトは不定期だしまあ掛け持ちでも良いかって感じだったが、まずは何日か職場見学をして暫く考えてから決めると返事をすることにした。それからの数日間は彼女のバイトが終わる頃を狙ってお店に遊びに行った。帰る方向が一緒だからとか適当に理由をこじつけて、歌詞の如く彼女を「自転車の後ろに乗せて」家まで送って行った。正直に言えばそんな何日かの間に彼女に対して淡い恋心をもってしまったのだ。恋は一度と信じていたのもこの頃だったからまったく以ってして可愛いものだ。

同級生ではあるがちょっと年上のお姉さんに思えた彼女に簡単に自分の気持ちを打ち明けるなんてやっぱり出来なかった。毎日ブラブラしていて定期収入の無い馬鹿学生の身分では当然躊躇する。「鼻で笑われたらどうしよう...」そんな引っ込み思案の恋が雨の雫のように儚く消えてしまうにはそんなに長い時間は必要なかった。結局僕はその後そこで2年近くアルバイトをすることになるのだが、入店後まもなく汗をかきながらハンバーガーのミートの焼き方を手習いしている時に、彼女は近くそこのマネージャーさんと結婚するとの話を聞いた。

その時に「行かないでお嫁サンバ〜」と踊りながら歌ったかどうかは残念ながら記憶にはない...

それから僅か数年後、風の便りに彼女が離婚したことを聞いた時にはやっぱりショックだったよな


先日亡くなられた古尾谷雅人夫人である「鹿沼えり」お姉さん!あの頃は大変お世話になりました。あんな形で最近のお姿を見るとは思ってもいませんでしたがどうぞお気を落とさずに頑張られて下さい。小悪魔のようなあの頃の貴女が今でも忘れられません...合掌

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Shiory Diary Ver 2.1
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